なつかしの研修地


私が研修した時のボスは1978年に肺がんと肺炎を併発し、

69歳で亡くなっていた。婦人も83年に亡くなっていたという。

その際の相続税支払のため、2400haあった農地のうち1部を売却し、

現在は娘のテリーさんと夫が1200haの農地とカントリーエレベーターで

稲作を行っている。

収穫後は、ダックハンティングに農地を貸している。


全員で農場見学することになり、事務所に娘さんに挨拶。

ボスと並んで写した写真を見せたら、大変喜んで迎えてくれました。


キャンプ内のショップ(修理工場)を案内してもらうと、

トラクターやコンバインなど修理をしていた。

そして、約2キロ離れたカントリーエレベーターを見学。

その敷地内にある、1年間過ごした宿舎を懐かしく見てきた。


キャンプに戻ると、事務所で全員に白米一袋(キャロルローズ907㌘)

を土産にもらった。

私の方からは、準備していた釜神様(古川市リサイクルデザイン工房の作品)

を、家の守り神にとプレゼントした。ちなみに、

帰国後に食べたキャロルローズはおいしかった。


娘さんに「お母さんにそっくりですね」と話したら、

「母はきれいな人だったのでうれしい」

と返事が返ってきた。

夕食後、OBの人たちと交流会。(サリナス泊)





2月19日

曇り。キャストロビルでOB吉田五郎氏(昭和38年から3年間、米国研修)

経営の「ゴロー園芸」(野菜)を訪問。販売先は自分で開拓している。

ハートネル・カレッジを訪問。

現在の実習生が座学をやっていた。

平成14年6月から2年間ということで、もうすぐ実習農場に戻り、

その後、帰国するという。


昼食をとりながら実習生と交流している時、

宮城県出身者はいるか訪ねたら、

登米町の伊藤輔君がおり、一緒に写真をとった。

(帰国後、登米町の伊藤家を訪問して祖父母

父母に写真を届け、会って来た様子を話す)

日系人(OB)との夕食会があった。(サンタマリヤ泊)






カリフラワーの
収穫作業















2月20日

曇り、OB奥井弘信氏(昭和34年から3年間、米国研修)経営の

「奥井農場」を訪問。

イチゴ栽培をしていた。(ロサンゼルス泊)





2月21日

曇り、オプションでグランドキャニオンを訪れる予定だったが、

吹雪のためラスベガス見学に変更。(ロサンゼルス泊)




2月22日

曇り時々雨。オプションでサンディエゴとメキシコのティハナを訪問。

雨の国境を歩いて渡り、メキシコへ。年間10日雨が降るだけといい、

その一日に当たった。

アメリカとメキシコの国境の差を実感した。(ロサンゼルス泊)




2月23日

晴れ。ロサンゼルス空港を出発。


2月24日

晴れ。成田から古川へ。


何人ものOBと話したが、現在に至る道のりは

平坦ではなかったことがひしひしと感じられた。

どこで農業をするにも、その時、その時の判断が大切で、

自己責任で農業をやっていることを知った。

また、日本と同じように後継者問題があることもわかった旅だった。


おわり